中文電脳/InternetExplorer5の中国語設定方法 のバックアップソース(No.1)

*1.中国語を表示するには



Windows2000では標準で多言語に対応しているので、ロケールの設定をしさえすれば、問題なく日本語以外の言語のホームページを読むことができる。だから、Windows2000を使っている人は、設定方法の解説をとばして、言語切り替え方法を読めばよい。なお、Windows2000の設定方法は[[Windows2000多言語機能ガイド]]を参照してほしい。



しかし、Windows95/98/Me/NT4.0はUnicodeに対応しており、簡単に複数の言語を扱うことができるようになっているものの、多言語機能はオプションであるため、そのままでは日本語と英語くらいしか使うことができない。このため、インターネットのWWWで中国語を表示できるようにするためには、まず幾つか準備をしなくてはならない。



では、インターネットで中国語を見るためには何が必要なのか。それは、 



-言語設定ファイル 

-フォント 



の二つだ。前者は、その言語の文字コードをWindowsが扱えるように設定するためのもの、後者は、実際に表示・印刷などに使用するための字形である。両方揃っていなくては、中国語はじめ日本語・英語以外の言語で書かれたホームページを見ることはできない。



では、両者はどのように入手すればよいか。実は、無料で配布されている。それが、Internet Explorer 複数の言語サポートだ。これは、マイクロソフト社のページからダウンロードできるし、Internet Explorer5.0では、カスタムセットアップの途中で選択できる。



複数の言語サポートの簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語サポートをセットアップすると、言語設定ファイルがコピーされ、以下のフォントが使えるようになる。



,言語,簡体字中国語,繁体字中国語,韓国語,汎ユーロ 

,フォント名,MS Song/MS Hei,MingLiU,GulimChe,Arial 



Internet Explorer 5.0は、マイクロソフト社の最新鋭ブラウザだ。バージョン4に比べて、多言語機能がより使いやすくなっている。



Internet Explorer 5.0では、多言語処理の設定が、より一層簡単になっている。これからInternet Explorer 5.0をインストールするのであれば、セットアップ時に、「最小構成インストール、またはブラウザのカスタマイズ」を選択する。



http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/pc/faq/images/ie5setup.jpg



既にセットアップ済みであれば、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」で「Internet Explorer 5とインターネットツール」を選択して「追加と削除」、次に「コンポーネントの追加」を選択する。



すると、以下のようなコンポーネントのオプション画面があらわれる。



http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/pc/faq/images/ie5setup2.jpg



これからインストールする人は、まず「標準構成」を選択しよう。



多言語関連モジュールは、下のツリー表示されたボックスで追加する。一番下にある、「複数の言語サポート」以下から、「言語の自動選択」と必要な国・地域の文字表示サポートを選択する。



ここで、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語の入力サポートを選択すると、Interne ExplorerとOutlook (Express)でのみ動作する中国語・韓国語など多言語入力用のIME(変換辞書)「Global IME」がセットされる。これらは、無料であり、しかもWord2000に直接中国語・韓国語を入力できるなど大変重宝であるが、Chinese Writer V4、cWnn98、微軟ピンイン・注音輸入法などのGB・Big5直接入力型のIMEと干渉をおこしたり、日本語IMEでの単語登録が出来なくなることがあるなど問題も多い。おなじタダなら、裏技ではあるが、微軟ピンイン・注音輸入法を使った方が問題が発生しにくい。Global IMEの使用上の注意点については、『電脳中国学』FAQを参照して欲しい。



選択し終わったら、「次へ」をクリックし、あとは画面の指示どおりにセットアップを進めればよい。



*2.言語の切換方法



言語の切り替え方法は、Internet Explorer 4.0と大差ない。



-右クリック → エンコード 

-表示 → エンコード 

-ツールバーにエンコードボタンを登録して、クリック 



いずれかの方法を使う。言語の自動選択機能がはたらくため、エンコードの有力候補だけがまず表示され、そこから「その他」を選ぶことで、全ての言語が表示されるという、二段階構成になっている。それでは、以下の練習ページを右クリック→「新しいウインドウで開く」で開き、言語の切換を練習してみよう。



練習1 http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/pc/faq/data/test.html



練習2 http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/pc/faq/data/test1.html



http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/pc/faq/images/Image2.gif



IE5の多言語機能は充実はしたものの、それだけに設定が複雑化し、安定性が落ちた面もある。例えば、中国でしばしば見られる漢字使用URLの中には、筆者の環境ではどう設定しても表示できないものがある。理論的には、「ツール」「インターネットオプション」で「URLを常にUTF-8で送信する」をOFFにすれば大丈夫なはずなのだが・・・。



また、言語の自動選択機能をONにしておかないと、日本語ページの閲覧ですらしばしば文字化けに見舞われてしまうが、逆に中国語ページを見るときには、リンクをたどるごとに言語を誤認識してしまい、一々切り替えるのが煩わしいという欠点もある。既存のWebページでは、必ずしも言語設定が記述されていないので、このような問題が発生するわけである。概して、メタタグに言語設定が記述されていないページに弱い性質がある。今後の改善に期待したい。