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水東日記』に云う。


現在、書肆には営利を貪る輩がでっち上げた小説や雑多な書物が受け継がれている。南方の人が好む漢の小王光武帝や楊延昭・文広などの事、北方の人の好む継母大賢などの事を語ったものが甚だ多い。農民、職人、商人らは書き写し挿絵を描き、だれもが所有している。おろかな女どもが、とりわけ愛好しており、物好きはそのために小説を「女通鑑」と目している。甚だしきは、呂蒙正、王亀齢らの名賢を、さまざまに侮辱して芝居に仕立て、酒のさかな、客を楽しませる道具にしている。士大夫もそれを非とせずに、逆に競って悪風を助長してしまい、世にあふれて救いようもない。


(千田)

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Last-modified: 2016-08-19 (金) 16:30:39 (1157d)