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『武林旧事』に列挙される「官本雑劇段数」には「六么」、「瀛府」、「梁州」、「伊州」、「新水」、「薄媚」、「大明楽」、「降黄竜」、「胡渭州」、「逍遥楽」、「石州」、「大聖楽」、「中和楽」、「万年歓」、「熙州」、「道人歓」、「長寿仙」、「法曲」、「延寿楽」、「賀皇恩」、「採蓮」がある。「採蓮隊」は『宋史』「楽志」に見え、その他も類推できる。

また、「」というものがある。『鍾馗爨』、『天下太平爨』の類がそれである。「」というものがある。『思郷早行孤』、『迓鼓孤』の類がそれである。「」というものがある。『襤哮店休妲』、『老姑遣妲』の類がそれである。「」というものがある。『襤哮負酸』、『眼薬酸』の類がそれである。

『輟耕録』に列挙される「院本名目」では、「法曲」、「伊州」、「新水」、「瀛府」、「逍遥楽」、「万年歓」、「降黄竜」というものが「和曲院本」に属し、「」、「」、「」などというものは、「諸雑大小院本」と名づけられている。

元雑劇を検討すると、その題目正名に『還牢末』というものがあり、正末が登場する。『貨郎旦』というものがあり、正旦が登場する。『録鬼簿』によれば、関漢卿に『担水澆花旦』、『中秋切鱠旦』があり、呉昌齢に『貨郎末泥』があり、尚仲賢に『没興花前秉燭旦』があり、楊顕之に『跳神師婆旦』があるが、その意味もまた同じである。「」は「官」のこと。「」は科挙受験生のこと。およそ「」と称するものは、正末が科挙受験生に扮して登場する。「酸孤旦」と称するものに到っては、三つの役がらが登場する。「双旦降黄竜」というものであれば、二人のが登場する。「旦判孤」とか「老孤遣旦」とかいうものも、みな類推できる。

(千田)

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Last-modified: 2016-08-19 (金) 16:30:37 (1094d)