中国伝統劇解説/京劇『祭塔』

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  • 状元祭塔

峨眉山の白蛇は女性に化し、許仙と結ばれるが、金山寺の法海和尚の法力によって雷峰塔の下に封じ込められてしまう。数年後、白蛇と許仙の子、許士林は状元に及第して帰郷する。そこで母の事を知り、雷峰塔に行って泣きながら母を祭る。塔の神に時を与えられ、白娘子はわが子の前に姿を現す。彼女は過去の出来事を総て話して聞かせ、許仙の薄情を恨み、法海を大いに罵る。しかし、出会いの刻限は過ぎ、母子は涙のうちに再び別れる。

  • 〈白蛇伝〉から発展して成立した劇。尚小雲の代表作で張君秋に伝えられる。