中国伝統劇解説/豫劇『五世請纓』

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北宋の時代、国境を鎮守する元帥・楊文広は敵軍の攻撃にあい、朝廷に救援を求めた。しかし、朝廷は奸臣に牛耳られており、援軍を派遣しない。あたかも、楊家では佘太君の一〇七歳の誕生日を祝っていた。そこに文広の危機の報が届くと、楊家の上下誰もが太君に救援に赴くことを求めた。佘太君は皇帝に拝謁して奸臣の失政を批判、大義を重んじて元帥の印を受け取り、楊家五世代の将兵を率いて戦場に赴く。

  • 物語は《豫劇伝統劇目匯釈》では、楊宗保が戦死し佘太君が楊家十二寡婦を率いて敵軍を破る、に作り、題名《十二寡婦征西》別名《五世請纓》《百歳掛帥》。《豫劇小戯考》に従う。