郎咸平

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香港中文大学財務学部教授。中国で、いま一番有名な経済学者（たぶん）。

中国の国家資産の不正私有化問題や、企業の社会的信頼獲得に関する発言が多い。とりわけ、中国企業の正式公開データから、企業幹部・共産党幹部がMBOなどの手法を使って国有資産の不正な私有化を進めている問題を析出しては痛烈な批判を繰り返しており、これまでにハイアール・TCL・KELONなど、中国を代表する大企業が幾つも俎上に上っている。このため、香港・中国の個人投資家の一部から「朗監管」などと称され強く支持されている。

中国国内では、台湾の回し者だ、とか、中国の国情を知らないのだ、とかいう批難が出ている一方、よくぞ言ってくれたと高く評価するジャーナリストも多い。

朗咸平自身、中国がフィリピン的な資本主義国になってはいけない、という危機感を表明しているが、日本で一時期よく言われた「開発独裁」の壁を中国が突破するためには、確かに彼の意見に耳を傾ける必要があるのだろう。

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