長安大戯院夜戯 †
五子胥 †
- 中国京劇院二団
- 于魁智
- 伍子胥
- 李勝素
- 浣紗女
- 孟広禄
- 王僚
- 楊赤
- 専緒
于魁智の十八番ですが、見るのは初めてです。まあ、前半は「文昭関」、後半は 「浣紗記」という二つの楊派名劇をくっつけたものですね。
于魁智は、声量や声の奥行きは相変わらずなのですが、高音に多少引っかかるよ うなざらつくような感じがありました。彼ももう42・3ですねえ、張学津が喉は 二十代がベスト、三十代、四十代と落ちている、と評されていたのを思い出しま した。或いは、山東公演直後で疲れていたのかも知れませんが、いずれにせよ少 々気になりますねえ。
そのほかでは、天津の孟広禄が良かったです。做・唱ともに申し分なし。
客はほぼ満席でした。しかし、漁翁や浣紗女が投江するところでは、何で死ぬの、 みたいにザワザワ。うーん、古典もお話も知らない人が多いんだなあ。
この公演、于魁智の登場前後で、二階の桟敷あたりで大騒ぎする連中が居て、大 迷惑。まあ、その前から字幕が出ないで客席が全般にざわついていたいんだけど。 で、CCTVの録画が入っていたので、于魁智がカーテンコールでわびのスピーチを して、騒がしかった十分前後を再演して録画になりました。なんか、その印象の 方が強烈に残った公演だったなあ。