2004-11-24

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華山論剣ランド?

陝西省渭南市の華山山麓に、華山論剣テーマパークの建設が計画されているんだそうな。

Google.簡:“华山论剑”主题公园

あのあたりは皮影の調査に行ったこともありますが、皮影が残ってるくらいですから、 貧しいんですよね。その意味では、数少ない観光資源を最大限利用したいのでしょう。 ただ、華山の世界遺産申請は、無秩序な観光開発ゆえに上手くいっていないと 言いますから、この建設で、申遺は更に遠のくことでしょう。痛し痒しですな。

金庸もねえ、90年代なかばの一部研究者の、二十世紀中華最大の文豪、というよう な過剰な賛美は、共産党主導による人文学研究商業主義化への彼らなりのプロテスト としての逆説的言説だったみたいですね。陳平原氏がそんなことを書いています。 日本で金庸ブームを仕掛ける際に、これらの言説はお題目のように引かれましたが、 そりゃ空疎に響いたわけです。

金庸は、所詮は少年ジャンプ的な通俗です。武侠小説研究が成立するとしたら、 それが称揚されることの、または広く受け入れられることの、時代的・社会的コ ンテクスト研究意外にあり得ないのではないでしょうか。