2005-02-18

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長安大戯院夜戯
  • 北京京劇院一団
穆桂英掛帥
王蓉蓉
穆桂英
杜鎮傑
寇准
張大環
佘太君
包飛
楊宗保

北京京劇院一団建団公演と書いてあるけど、まえからこのメンバーでやってるはずで、はて、どういう意味かいな?

王蓉蓉は、あいかわらず聞かせてくれます。彼女を聞くと、張韻というのがどういうことかよく分かります。梅派が上流の岩だとしたら、下流の丸い漬け物石が張派ってことですな。近頃の青衣はすっかり程・張時代みたいですが、これも、京劇に対する時代の要請が変化した、当然の帰結であると言えるのではなかろうかと。ただ彼女、做は馬虎ですねえ。水袖やらが今ひとつきれいに決まらない。

あと、彼女の琴師の趙旭がよかった。拉琴が本当にパワフルで、音が非常に太くてよろし。

杜鎮傑、味は出せてるんだけど、絶対的な喉の太さが足りないなあ。枯れた感じなのはいいんだけど、力尽きてくると干上がった感じになってしまうのはちょっとね。

張大環はまあまあよかったです。気合いを入れると、そこそこ激しい感じの老旦の歌い上げができる。ただ、気合いを入れていないときとの落差が多すぎるねえ。もうちょっと平均音圧を上げて欲しいぞ。

包飛、喉は張威よりは上、江其虎よりはまだまだ下って感じかな。そこそこ厚い声質だけど、声の艶までは感じられず。