2005-02-19

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長安大戯院夜戯
  • 北京京劇院一団
盗王墳
葉江翔
時遷

これは初見ですが、微妙な劇ですねえ。開口跳の劇として、特に優れた見せ場があるわけでもない。やりとりも、身障者からかい系だから、 必ずしも見ていて快適なモノでもない。葉江翔も平均レベルで、特にココが凄い、というワザは見られませんでした。

金玉奴 棒打一折
朱虹
金玉奴
包飛
莫稽

朱江は、卒業したばっかりの若手かな?これをやるってことは、孫毓敏系の荀派なのでしょう。

さて、彼女、左右のスピーカーをOFFにして、中央舞台下の一つだけで歌っていたのは偉い。しかし、それで響かせるだけの声量は勿論 無いわけで、痛し痒しですな。声の質も、艶が足りなかった。あと、胡琴がイマイチ。全体的に、今後の修行に期待。

定軍山
杜鎮傑
黄忠

黄忠戯はいーですね。対偶の美をきわめた台本だと思いますよ。新年しょっぱなの主役にコレ、ってのは非常に正統でよろしい。コレは、好きな劇の 割に、見る機会が無いんだよなあ。前は、16年前、孫岳の父・孫鈞卿がやるのを見て以来かな。あのときは、郭元祥の夏侯尚なんていう、非常に得難い 舞台だったっけ。

杜鎮傑、楊派的な枯れた歌声は、そこそこ、なんだけど、做打をもうちょっと頑張らないと、靠把老生戯は締まらないんだよねえ。 あと、最後の斬淵、斬でなくて撇だったけど、コレもねえ。

しかし、北京一団も、集客力のある看板は、結局、王蓉蓉だけなんですねえ。