中国伝統劇解説/京劇『群英会・借東風・華容道』 のバックアップの現在との差分(No.1)


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-群借華

中原を統一した曹操は、八十万の兵を率いて南下し、呉国を目指した。諸葛亮は呉に劉備との連合を説き、周瑜とともに魏軍にあたる。瑜は亮の才を忌み、数度にわたって謀殺しようとするが、失敗する。時に周瑜の旧友蒋干が長江を渡って来訪するが、瑜は説降の意を覚り、宴席で軍事を語るのを禁じ、かつ偽手紙を作って干を計略に陥れる。干の持ち帰った偽手紙を信じて、操は水軍の頭領蔡冒・張允を斬罪に処する。瑜は亮と曹操撃退について議論し、亮に三日で矢を十万本作ることを命じ、謀殺をはかる。亮は魯粛の援助を得て、霧に乗じて草船で魏軍の放つ矢を受け止め、十万本を得る。瑜は黄蓋と苦肉の計を定め、魏軍に偽りの内通させる。また、龐統に連環の計を曹操に進言させ、火攻めの便を図る。瑜は、東風が吹かないことに思い至り病を偽るが、亮は東風を祈り呼ぶことを申し出る。東風が吹くと、亮は趙雲に護られて夏口に帰還、趙雲・張飛・関羽に敗走する魏軍を待ち伏せさせる。瑜の火攻めに敗れた曹操は、雲・飛の伏兵に悩まされつつ、華容の小道に至るが、羽に行く手を阻まれる。しかし、羽は哀願を聞き入れ、義によって曹操を見逃す。