雑文/口袋書 のバックアップの現在との差分(No.1)


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**口袋書 [#bc445449]

ここ一ヶ月ほど、北京の各誌で口袋書取り締まりの話題が多い。口袋書、直訳すればポケット本、文庫本ということになろうか、街角の新聞・雑誌の攤子や俗向け書店で販売されているB6~A6判ほどの大きさの書籍である。主なターゲットは児童生徒で、内容は台湾・香港で出版されている漫画や小説なのだが、大多数は日本の漫画の翻訳である。もちろん、謎版。

それがなぜ取り締まりの対象になっているかといえば、著作権法違反であるから、というわけではなく、性的描写にあるようだ。日本の青少年誌ではセックスを描くのは既にタブーではなくなっているが、中国は勿論それほど開放的ではない。口袋書漫画の堂々としたセックス描写を見て、このようなエロ漫画を児童生徒に読ませるわけにいかない!ということで取り締まりとなっているようだ。

Googleしてみると、2001年頃には既に問題が指摘され始めているが、学年末・入試シーズンを控えたここしばらく、各地で取り締まりが強化されているようである。

これも、北京・上海で大学進学率が70%を超えるなど、児童生徒をめぐる社会環境の大変化の一端なのであろう。その意味で、日本の『ハレンチ学園』をめぐる有害漫画論争をただちに想起させる。

http://news.xinhuanet.com/newmedia/2004-05/12/content_1465147.htm

http://www.bjd.com.cn/BJWB/20040429/GB/BJWB%5E11688%5E7%5E29W829.htm

RIGHT:(2004/05/15)