中国伝統劇解説/京劇『将相和』 の変更点

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戦国時代、秦は趙に十五城と和氏の璧との交換を申し入れる。藺相如は自薦して、陰謀と知りつつ璧を携え秦に赴き、油の釜ゆでの脅迫を恐れずに、大義を以て秦王を責め、完璧帰趙を果たす。秦王は、晋王を招いて澠池会を催し、再び陰謀をめぐらすが、またも藺により破られる。藺は帰国後、相に封じられ、位は将軍廉頗の上にあった。功を誇る廉は不服で、道に待ち伏せ藺を辱めようとするが、藺は何度も道を変えて避けた。廉は、将相の不和により秦の侵略を受けるのを恐れて恥を忍んだ藺の深慮を知り、藺の屋敷に赴いて荊を背負って罪を請い、二人は和解する。
-物語は《史記》列伝に見える。
-《完璧帰趙》《澠池会》《廉頗負荊》により1950年に改編。多く《負荊》のみが演じられる。