中国伝統劇解説/京劇『紅楼二尤』 の変更点

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頼向栄は宴会に賈家の人々を招き、賈珍の妻の妹﹒尤二姐と尤三姐もその席にあった。演劇愛好家の柳湘蓮は《鴉観楼》を演じ、三姐はそれを見そめる。賈璉は日頃から尤姉妹に垂涎していたが、三姐の性格がきついため、従わせることが出来ず、そこで二姐から手を着けることにした。その日、賈璉は機に乗じてたぶらかし、二姐を挑発して、妾にし、花枝巷に家を借りて住まわせた。ある日、賈璉と賈珍はまた三姐をからかいに来たが、三姐に大いに罵られる。二人が驚き恐れるところ、三姐は柳湘蓮と結ばれたいことを明かす。賈璉は柳湘蓮との仲を取り持ち、湘蓮の剣を求めて婚約のしるしとする。思いがけず、湘蓮は薛蟠の讒言を聞いて、三姐の不貞を疑い、花枝巷を尋ねて婚約解消する。三姐は弁明することが出来ず、剣を抜いて自刎して果てる。二姐は賈璉と結ばれ、身ごもる。賈璉の妻﹒王煕鳳はそれを聞いて大いに怒るが、笑顔を取りつくろって、尤二姐を花枝巷から賈家に迎え、計略を定めて危害を加える。賈璉は新たに秋桐という妾を得、煕鳳はそれを恨んだが、二姐がいるために、他人の手を借りて殺してやろうと考え、故意に二姐を優遇して秋桐を怒らせた。二姐の出産に際し、煕鳳は秋桐を付き添いにやったが、秋桐はここを先途と殴り辱めた。二姐には幼い頃、張華という許嫁があったが、張家は没落してその日の暮らしに困るほどであったため、二姐との婚儀について問いただす気はなかったのであるが、煕鳳はそれを探り出すと、密かに人を遣って張家に訴訟を起こさせ、二姐を追いつめた。二姐は子を産むが、煕鳳と秋桐は、その子を熱湯で殺し、二姐を毒殺する。事が済み、秋桐は功績を挙げたと思うが、煕鳳は一転、彼女を召使いの来旺に与えてしまう。
-《紅楼夢》第六十~六十九回から。前半の尤三姐に関する部分は、多く《鴛鴦剣》から吸収した。荀慧生が長年演じ、改修を加えた。