中国伝統劇解説/崑劇『長生殿』 の変更点

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唐の玄宗皇帝は、貴妃楊玉環を寵愛、愛の誓いにかんざしと小箱を贈る。一時は梅妃に寵愛を移すが、貴妃との愛を確認、七夕の夜、長生殿に、世々代々生まれ変わっても夫婦にならん、と誓いを立てる。安禄山は敗戦責任を楊貴妃の兄楊国忠のとりなしにより逃れ、玄宗の寵愛を受けていたが、范陽節度使となり兵権を手に入れるや、唐を奪う野望を達成すべく反乱を起こす。玄宗が長安を逃れ四川へと向かう途中、馬嵬坡で六軍は止まり、楊国忠と貴妃の処刑を要求、玄宗はやむを得ず二人に死を賜う。自らの境遇を嘆く玄宗であったが、霊武では皇太子が即位、名将・郭子儀の働きにより乱は鎮圧され、長安に帰還する。楊貴妃を失った悲しさに耐え兼ねた玄宗は、道士・楊通幽に貴妃の魂を招くように頼む。通幽は貴妃と面会、貴妃は曾て賜ったかんざしと小箱、そして長生殿の誓いの言葉を出会った証しに与える。八月十五夜、玄宗は没し、魂は天界に楊貴妃と再開、上帝の差配により忉利天宮に永遠の夫婦となる。
-清の洪昇(1645~1704)原作。