中国伝統劇解説/京劇『荒山涙』 の変更点

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明末、河南済源県の農民﹒高良敏は、苛酷な年貢に追い立てられ、子の高忠を伴って山に入り薬草を採って家計の足しにしていたが、不幸にも二人して猛虎の餌食となってしまう。良敏の妻は知らせを聞いて悲しみに息絶え、孫の宝璉も官兵に人夫としてつれ去られてしまい、一家五人は忠の嫁の張慧珠一人を残すのみとなった。役人の取り立ては日に日に厳しくなり、慧珠は悲しみと怒りから精神に異常を来し、山奥に逃げ込んだ。なおも役人がその後を追いかけて来ると、慧珠の悲憤は極に達し、自刎して果てる。
-1929程硯秋・金仲編、1930初演。1957程硯秋が台本に整理を加え、唱腔も加工創造し、カラー映画を撮る。程(硯秋)派の代表作。