中国伝統劇解説/京劇『連環套』 の変更点

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清代、連環套砦主、竇爾墩は黄三太と宿敵であった。大尉の梁九公が長城の外まで清帝から賜った御馬を携えて狩りに行くと聞き、竇は深夜馬を盗み、黄三太の名の書かれた書き付けを遺し、黄を陥れようと図った。そのとき三太は既に死んでおり、官府は黄の子、天覇を配した。黄天覇は用心棒に姿を変えて、連環套を訪ね竇に会ってみると、果たしてその仕業であった。黄は本名を明かして竇を挑発し、馬を賭けて翌日試合を行うことを約した。竇は二本の鈎の使い手だったが、黄の友人の朱光祖は夜山砦に忍び込んで双鈎を盗み、また黄の刀を机の上に刺して、竇を殺す意志の無いことを示した。翌日、竇は恩を感じて、御馬を差し出し、黄に従って自首した。
-前半の竇爾墩が馬を盗む一節は《盗御馬》と呼ばれ、折子戯として演じられる。
-小説《施公案》から。