中国伝統劇解説/崑劇『牆頭馬上』 の変更点

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唐の時代、父・裴行倹に代わって公務で洛陽に赴いた才子・裴少俊は、上巳節の日に馬に乗って花見に出かけた。洛陽総管・李世傑は、裴行倹と互いの子を結婚させることを約していたが、洛陽に左遷されたため、往来は途絶えていた。上巳の日、その娘・李千金は塀に上って屋敷の外の春景を眺めるところ、裴少俊と出会い、二人は恋に落ちる。夜、少俊は塀を乗り越えて千金と密会する。それを発見した乳母は、少俊の出自を問いただすと、少俊が官僚になった後で李世傑夫婦に会いに来るように言いつけ、二人を逃がす。

長安に戻った少俊は、屋敷の花園に千金を住まわせ、学問に打ち込んでいると両親を欺く。かくて七年が過ぎ、千金は男児・端端、女児・重陽の二子をもうけた。この年の清明節、裴家では揃って墓参りに出かけたが、裴行倹は風邪のために屋敷のとどまった。行倹は花園を散歩して、端端・重陽と出会う。執事は取り繕うが隠しおおせず、行倹は李千金に会う。開き直った千金は、自分が少俊の妻で、二人は少俊の子であることを堂々と告げる。そこに帰ってきた少俊は、父が千金をお上に付きだそうとしていたため、やむなく離縁状を書き父の赦しをこう。千金はさらに食い下がるが、やむなく一人洛陽に帰る。少俊は怒りから一念発起し、科挙の受験勉強に励む。

千金が洛陽に帰ると、父母は既に亡かった。家産を受け継ぎ、何不自由ないものの、寂しい日々を過ごす。少俊は苦節三年、ついに状元及第を果たし、洛陽県尹となる。ただちに千金を訪ねるが、千金は以前の恨みを抱き、面会を拒む。そこに、千金が李世傑の娘であると知った裴行倹が、婦人と孫をつれて訪れる。千金は子供と出会うと、涙の雨を降らせ、そうして夫婦は和解する。