中国伝統劇解説/豫劇『穆桂英掛帥』 の変更点

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遼東の安王が反乱を興し、宋王は練兵場で元帥を選ぶとの勅命を下した。朝廷を辞していた佘太君は、折りしも都の様子を探るために、曾孫で穆桂英の子・楊文広を派遣していた。楊文広は練兵場に王倫を斬り捨て、楊家の後と知った宋王より元帥印を賜り、帰る。穆桂英は、楊家の諸将が戦場に没するのでなければ、奸臣に害されたことを恨み、印を受け取らないが、佘太君は民族の大義をもって、孫嫁を説得する。五十三歳の穆桂英は、ついに元帥となり、練兵場に兵を点呼、楊文広のわがままをたしなめ、威風堂々出征する。
-もと《老征東》或いは《楊文広奪印》。1954年、宋詞の改編を経て《穆桂英掛帥》と改題、馬金鳳主演にて上演。河南省首届戯曲匯演劇本一等賞を受賞し、1958年に映画が撮影された。1958年、京劇に移植され、梅蘭芳の代表作となった。