電脳瓦崗寨の由来 の変更点

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瓦崗寨、といっても何の事やらわからない人がほとんどだと思います。

瓦崗寨(がこうさい)とは、隋末の有力反乱軍の根拠地だったところです。位置は今の河南省北東部にあたります。この反乱軍を母体として一時中原に覇をとなえたのが、魏王・李密でした。しかし、李密は洛陽に拠った群雄・王世充に決定的敗戦を喫し、長安に建国されたばかりの唐王朝に身を寄せます。その部下であった李勣、魏徴、秦叔宝、程知節らも唐に降り、唐朝の全国統一、さらには貞観の治の現出に活躍することになります。

この瓦崗寨反乱軍の物語は、隋唐を扱った歴史物語の中で、中心的地位を占めています。物語では、瓦崗寨のはじめの主は、程咬金(程知節)です。粗野で慌て者で愚劣であり、得意の斧は、最初の三合だけめっぽう強く、あとは龍頭蛇尾、しかし徹底した幸運の星のもとに生まれついたどこか憎めない“福将”。義兄弟たちとともに隋への反乱を起こした彼は、福運の強さから、瓦崗寨反乱軍の主となり、大魔国の混世魔王を名乗ります。しかし、三年後、王様という職業に嫌気がさして李密に位を譲ってしまうのです。

瓦崗寨を、梁山泊の隋唐版と称することもできるでしょう。しかし、時代的には遥かに古く、しかも五虎将、八驃騎といった反乱軍組織が通俗文学中に見られるようになるのは、実は『水滸伝』よりも隋唐物語の方が早いので、「梁山泊のルーツ」と言った方が正確でしょう。

このサイトを電脳瓦崗寨と称するのは、一つには寨主が隋唐物語をこよなく愛するため、一つにはこのサイトには趣味から学術までさまざまな情報が入り乱れているため、そして気まぐれで粗忽者の寨主はまるで程咬金みたいだからです。ですから、いつこのサイトを放りだしてしまうとも限りません。とりあえず、ヒマとやる気のある限り続けるつもりですが、さて、どうなることやら。