中国伝統劇解説/京劇『悦来店』

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清の時代、安驥は父の無実の罪を贖うため、銀三千両を携えて淮南に向かうが、人夫らは密かに驥を殺して銀を奪うことをたくらむ。その日、彼らは悦来店に宿を取った。侠女十三妹(何玉鳳)は人夫たちの密議を盗み聞いて悦来店に驥を訪ねるが、その父が冤罪に陥れられていると聞き、金を贈りたいので店を離れないようにと言い残して立ち去る。人夫たちは店に戻って事情を知ると十三妹を盗賊だと言い立て、その行動に疑問を感じていた店主もすぐに出立するように勧める。戻った十三妹は驥が既に出発したと知ると、急いでその後を追った。

  • 小説『児女英雄伝』から。