中国伝統劇解説/京劇『覇王別姫』

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西楚の覇王項羽は、漢の劉邦と天下を争うが、九里山の戦いで韓信の十面埋伏の計に敗れる。項羽の妻の虞姫は、項羽を慰め、陣地を夜回りするが、兵士は張良の楚歌の計に動揺し逃亡する。虞姫の通報を受けた項羽は、本国の楚がすでに奪われたと思い込み、悲憤のうちに抜山歌を賦す。虞姫は悲しみを抑えて、歌を歌い剣舞を舞い、項羽を慰める。そして、項羽に江東に帰り再起を図るように請い、自刎して果てる。