中国伝統劇解説/京劇『鎖五龍』

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唐初、秦王李世民は洛陽の王世充を討ち勝利を得る。王の部下の猛将・単雄信は単騎唐営に攻め入り尉遅恭に捕らえられるが、高宗李淵が兄を殺した仇であるため、帰順の勧めをはねつける。秦王と、瓦崗塞反乱軍で単と義兄弟であった徐茂公、羅成、程咬金は、単と別れの盃を交わすため、刑場へ赴く。単は秦王、徐、羅の盃を断り、彼らの不義を責める。最後に程が進み出て説き、単は彼の盃を受ける。単は秦叔宝に会えぬことを嘆きつつ死へと赴く。

  • 小説《説唐全伝》から。
  • 題名は、本来、前に羅成が五人の皇帝を称する群雄を力戦して捕らえる場面があったことから言う。現在ではこの一折だけが演じられる。