中国伝統劇解説/京劇『潞安州』

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金国王、完顔阿骨打は北宋侵略を決意、練兵場での武芸比べの結果、王子の兀術が元帥に選ばれ、兵を率いて潞安州に攻め掛かる。潞安州総鎮の陸登は敵わず城内に撤退するとともに、両狼関総鎮韓世忠に救援を求める。韓世忠は趙徳勝を使者に派遣、陸登と敵を挟み撃ちにしようとする。しかし、趙徳勝は金に捕らえられ、密書を得た金軍の軍師哈密蚩は趙徳勝に扮して城に潜入する。しかし、陸登はそれを見破り、哈密蚩の鼻をそいで送り返す。兀術は激怒して城を攻撃、陥落する。陸登は自刎して果てたが、遺体は立ったままであった。兀術がその面前で遺児陸文龍の養育を誓うと、ようやく声に応じて倒れる。

  • 物語は小説《説岳全伝》に見える。