はじめに †
インターネット上には無数のページが存在している。それらはハイパーリンクで相互にリンクされており、様々なウェブページをサーフィンしてまわることができるとはいえ、必要な情報が載っているページにはすんなりとたどり着きたいものだ。このため、インターネットでは黎明期から、様々な工夫が成されてきた。
1990年代、インターネットでは、Yahoo!を代表とする、ウェブサイトの情報を手作業でジャンル別に登録したディレクトリ型のサーチエンジンが主流を占めていた。しかし、インターネットの爆発的発展にともない、インターネット上に存在する情報の量も幾何級数的に増大していくと、手作業による登録ではとうてい間に合わなくなってしまう。
そんなときに登場したのが、Googleである。Googleは、ソフトウエアが自動的にインターネット上のページを検索・収集し、それを分析して検索キーワードに最もマッチするページを提示する、いわゆるロボット型サーチエンジンに分類される。
Google以前にも、Altavistaなどのロボット型サーチエンジンが存在していたが、それらでは、検索キーワードの出現頻度などによって検索結果の提示順序を決めていた。しかしGoogleでは、他のページからのリンクが多ければ多いほど、そのページは重要なページである、と評価するアルゴリズムを開発したことにより、それ以前のロボット型サーチエンジンと一線を画した極めて効率的な検索機能を実現した。現在、Googleが検索のみならず、地図や画像・動画の検索機能やブログサービス、更にはIMEまでも提供する、総合的なサービスプロバイダに発展していることは、言うまでもなかろう。
中国語情報の検索でも、Googleは大きな力を発揮してくれる。一方、Googleが政治的圧力などから撤退した中国国内では、独自のサーチエンジンの独壇場になっている。
Googleで中国語検索 †
Googleを中国語モードに切り替える †
普段使っている日本のGoogleにアクセスしよう。
すると、画面右上に歯車アイコンが表示されているはずだ。
歯車アイコンをクリックして、メニューから[言語ツール]を選ぶ。
ページを下に移動し、「お好きな言語で Google を」で「中国語(簡体)」をクリック。
これで、中国語インターフェイスに切り替わる。
もとに戻す場合は、同じ要領で「语言工具」から「日语」を選べばよい。
中国ローカル系サーチエンジン †
百度 †
百度(バイドゥ)は、中国で圧倒的シェアを誇るサーチエンジンだ。日本語版サーチエンジンも開発している。
百度の検索効率は、Googleに比べて劣る印象が強いが、しかし、Googleに比べて多くのページをキャッシュしており、Googleでは見つからないページが百度で見つかることも多い。一方で、少々商業的に過ぎるきらいもある。
サーチエンジンの使い方そのものは、Googleと大差ない。
百度では、BBS群「贴吧」や音楽・ビデオ検索などのサービスも人気を集めており、それらを通じて中国の社会や文化の最新動向に触れることもできる。
その他 †
- 捜狗(ソーゴー):http://www.sogou.com/
中国3大ポータルサイトの一つ、捜狐(ソーフー)が提供する検索ポータル。
- 愛問(iASK):http://www.iask.com/
同じく中国3大ポータルサイトの一つ、新浪(サイナ)が提供する検索ポータル。Googleと提携している。
両者とも、シェアはわずかで苦戦を強いられている。
情報収集に有用なサイト †
サーチエンジンとは異なるが、中国情報を収集する上で重要なサイトを紹介しておく。
中国政府網 †
中国政府のポータルサイト。ニュースのほか、各省庁や地方政府サイトへの窓口として便利。
人民網 †
中国共産党の機関誌、人民日報のWeb版。RSSあり。
新華網 †
中国国営通信社、新華社のWeb版。RSSあり。
南都網 †
広東省広州の日刊紙。中国を代表するリベラル系日刊紙。RSSあり。
中華人民共和国国家統計局 †
中国の公式統計データはここからダウンロードする。ただし、中国の統計データには虚偽数字が多いので、要注意。
中国インターネット情報センター(CNNIC) †
中国のネットワーク関係の統計データはここで。数字の正確性については、当然のことながら、要注意。