演劇上演とチケットの価格 †
今日の人民日報に「叩问中国演出市场 为什么与期望不一样」という評論 がでていました。中国の演劇上演の問題が語れていて、なかなか面白い。
この間の国際演出季の「キャッツ」は、失敗だったんだそうです。それは、 本来、小中劇場での上演がふさわしいのに、コストの問題から人民大会堂 の1万人規模劇場が使用され、効果が全然得られなかったこと、 メディアのリリース垂れ流しの過剰報道などが原因だったとか。
その上で、演劇やオペラ上演における高額なチケット代の問題、招待券の乱発 などを解消し、商業演劇上演の適正な定着をはからねばならない、みたいな論調です。
これと、5/16の北京青年報の劇団四季レポートを並べると、中国の商業演劇で何が問題になっているのかがよく 見えてきます。
これは、国家の支援を受ける伝統劇にも在る程度共通した問題です。山西で聞いたところでは、 公営劇団は、新作劇コスト、膨大な劇団員の維持などの必要から、上演コストがどうしても かさんでしまう。その間隙を縫うように、小規模な私営劇団が増加しており、なかなか儲かっ ているんだそうです。
中国におけるショウビジネスは、産みの苦しみを味わっているところだ、と言えるでしょう。