2004-09-18

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互聯網週刊 04/09/13号 斜め読み
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特集:PC乱世

20年の歴史を持つ中国のPCハードウエア業界が、いよいよ大変革の時代を迎えつつある。 市場の飽和、安売り合戦、それにともなうAMDのシェア拡大、量から質への転換の動き等々、業界再編は不可避の情勢。

ニュース・記事
オンライン著作権保護に間もなく法的根拠が
9/6に国家版権局副局長が語ったところによると、インターネット上の著作権保護問題は国家立法計画に入っており、新法では著作権保護がネットワーク上にまで広げられる、とのこと。ネット上の著作については、著作権管理組織を作ってとか、アメリカのミレニアム法をまねているそうです。
[bigsmile]んー、しかしまだ存在しない管理組織が、ただちに立ち上がって管理機能を発揮することはありえないんじゃないかな?問題解決には遠そうな予感。
郵貯分離の動きがあきらかに
中国でも日本同様、郵貯の郵政からの独立を政府が考えているのではないかとの観測が。中国郵貯は86年成立、店舗網を生かして顧客を獲得、預金は人民銀行に預けられる方式。一般の商業銀行より2%利息が高い保護政策で成長したが、民業圧迫もあり、高利息政策は既に取り消されているとのこと。
電力線ネットーワーク接続は「生存許可証」待ち
電力線によるインターネット接続サービス、中国でも既に実証実験を開始しているが、電力使用ピーク時に接続できない、セキュリティーなどの問題も明らかになってきている。
不運急を告げる電子市場
中関村ではあらたな電脳城、鼎好・NOVAの出現によって、売り場面積が数倍増、特に今春オープンしたNOVAはテナントが埋まらず、はからずも中関村電子市場の歴史的転換点を体現してしまっている。テナントもメーカーや電器チェーンの直営はほんのわずかで、大半が個人経営、しかも個性に欠けており、売り上げも伸び悩んでいる。似たような現象は全国の大都市に見られ、電脳城はメーカーやテナントと利益調整しつついかに利益を上げるかという難題に直面している。
苦難を味わう国産携帯
短期集中連載の第一回。中国国産携帯メーカーは、2003年に国内シェアで外資系メーカーを上回ったが、販売網の整備というアドバンテージが失われつつあり、またデザイン力などの商品開発能力の低さもあいまって、シェアを落としている。淘汰が避けられない状況の中、各企業は技術開発などに力を注ぎつつある。
コラム:知的財産権保護の名目で
著作権などの知的財産権保護の大切さは認めつつも、既存の知的財産権が先進国と発展途上国の貧富の差を固定する道具としての側面を持つことを指摘。
長安大戯院夜戯
  • 北京京劇院
珠簾寨
杜鎮傑
李克用
王蓉蓉
曹月娥
李宏図
李嗣源
韓勝存
程敬思

珠簾寨、唱段は勿論何度も聞いていますが、生で通しで見るのは初めてでした。李克用が恐妻家で、維新民権で女と靴下が強くなった(超訳)みたいに唱う、意外とおちゃらけた劇だったんですねえ(笑)。

さて、杜鎮傑、楊派っぽく枯れた感じがいいですね。声の奥行きは今ひとつだけど、しかし、いい感じです。王蓉蓉、やはり声の艶と奥深さは絶品ですね。梅・張系の青衣の中では、今は彼女が北京一といっていいでしょう。扮相は今ひとつだけど。彼女への拍手が一番大きかったですねえ。もっとも、一カ所、歌詞をとちっていたけど。

そのほかでは、丑の馬増寿が良かったです。彼も大ベテランの域に達していますが、なかなか風格が出てきていました。李宏図は、あいかわらずイマイチ。大根とは言いませんが、声の張り・ツヤが足りない。劇団管理よりも唱にまずは集中すべきでしょうな。

客の入りは一回で七割くらい。なかなかですね。好もよく飛んでいました。

ところで北京京劇院、現在は一団・二団・梅劇団の三団構成にまで縮小してしまったんですねえ。昔の六団+α構成時代とは隔世です。北京京劇院は観光公演ばかりなので、まっとうな公演を見たのは久々でしたが、ひとまず老戯をキチンと演じられる陣容も維持されており、縮小均衡できてはいるようで。