長安大戯院夜戯 †
- 台湾国光京劇団
王熙鳳大鬧寧國府 †
- 魏海敏
- 王熙鳳
- 陳美蘭
- 尤二姐
台湾国光の上海・北京巡演の最終日です。この劇、元は上海京劇院なんですね。ただ、台本とか相当 手が入っているんじゃないかな。満席・ソールドアウトで、ダフィーを使って入りました。ヤレヤレ。
全体としては、ストーリーと性格描写を見せる劇、でした。王熙鳳と尤二姐のキャラの対比がなかなかによろしかった。 舞台美術はかなり凝ってはいましたが、しかし、ゴテゴテにはならず、また、舞台の転換は下男・下女役が黒子のように 働いてやる、というのも成功していました。
俳優のレベルは、上海あたりからの客演がだいぶ入ってはいましたが、やはり全般に劣りますねえ。魏海敏・陳美蘭は それなりに頑張っていましたが、やはり一流ではないです。脇役達となると……。その点からも、これは、芸よりもストーリーを見せる劇である、と言っていいでしょう。
なぜ、大陸の新作劇よりも印象がいいのだろうか、と考えたのですが、要するに政治というテーマが入っていなくて、 愛やら権力やらを巡る女の戦い、という普遍的テーマのモノとして見れる、というのが大きいのではないかと。
王安祈氏にもご挨拶できました。しかし、彼女のように、古典戯曲研究から劇作・芸術監督までこなす、というのは、 本当に中国伝統知識人的あり方ですねえ。
800図書網トラブル、解決 †
北京に戻ってみたら、出かけてすぐに宅配便が来てたよ、とのこと。運送会社に電話して、ブツを受け取ったら、 800図書網に発注していた本でした。ひとまず、詐欺にあわないで済んだようですが、しかし、金を振り込んでから届くまでに まるまる一ヶ月……。トラブルの経過・解決に関する説明は一切無し……。うーん、これじゃあねえ。
しかし、このインフォメーション不足は、中国の各サービス業全般に言えることですね。航空会社も、海南航空とかは、遅延に際して 説明責任を果たさず、ウソついたりするので、逆に乗客の怒りを買って遅延賠償請求になっちゃうんだよねえ。まあ、サービス 提供者は仕事ではなく奴隷身分であるかのように見下してしまう点、あるいは、権利ばかりを主張して表裏一体の関係にある義務については全く理解していない点など、コレは全般的に啓蒙活動が必要でしょう。