長安大戯院夜戯 †
- 中国京劇院二団
竹林計 †
- 潘月嬌
- 劉金定
- 劉魁魁
- 余洪
平貴別窯 †
- 張威
- 薛平貴
- 王芳
- 王宝釧
金銭豹 †
- 孫亮
- 金銭豹
- 武智
- 孫悟空
第四回中国京劇芸術祭、武戯バトルロワイヤル(擂台の訳はこれが適当だと思う )受賞作品公演の一日目です。
まず『竹林計』。潘月嬌は翻身が非常に美しい。軸がぶれずに低い角度で決まってました。久々に見ほれる翻身でした。 ただ、耍鎗刀は、左右の手のコンビネーションのところでちょっと減速するのが、 わざとか演出か分からないけど、少々気になりました。
劉魁魁、手先は動くし、トンボもいいんだけど、全体に非常に腰高に見えるんですよねえ。膝をもっと柔軟に使えたらいいんだけど。 あとは、靠打で髯が刀に絡まったのがダメでしたねえ。靠旗・狐尾・翎子・黒満、フルでくっついてるのをこなして見せてこその 余洪なワケですから。
『平貴別窯』は、半年くらい前にも見ましたね。今回は、手綱を切るクライマックスシーンが少々決まらなかったな。二人とも、 演技はうまいだけに、あともう少し喉が厚くなると申し分ないのですが。
『金銭豹』は、イマイチでしたねえ。トンボもワザも決まってるんだけど、全体に猿が猿でない。武智ももうちょっと猿らしい 表情と仕草に気を遣って欲しいですねえ。この辺り、やはり李光やら猿専門だった張四全とかに比べると、だいぶん見劣りします。 同じコトは、龍套の小猿一同にも言えます。全体に腰高なのねえ。このあたり、十年前よりだいぶん落ちましたね、中国京劇院も。