2004-10-25 の変更点

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****[[IT時代週刊>http://www.ittime.com.cn/]] 04/10/25 斜め読み [#u7245fed]

*****カバーストーリー:中関村の没落? [#j61b0580]

一時は「中国のシリコンバレー」の名声を欲しいままにした北京中関村は、商業主義・腐敗の狂乱の中で、IT先進地区としての地位を上海、深圳、蘇州、杭州などの地域に奪われつつある。中関村は何処に行くのか?

:第一章:「技術センター」の地位の喪失|2003年、中国のIT産業復調の象徴となったネット企業、Ctrip・百度・Tom.com・盛大などの大半は、中関村とは関わりない。一方、中関村に成長した大企業は、もはや大半が平凡な伝統企業の列に加わっている。国際化、半導体、何れの面でも上海等の地域に遅れをとった。

:第二章:技術ベンチャー生息地の没落|中国有数の大学・研究機関の密集地である中関村では、しかし、空洞化が進行している。中関村のリソースは、草の根階層やベンチャーではなく、成熟階層に向けられているのである。この方向性の誤りは、中関村をIT市場からIT産業へ、そしてIT技術開発へと発展させることに失敗した。中関村の再開発は、ともすると犯罪にも抵触しがちなIT草の根を根絶することには成功したが、しかし、企業間のネットワークは破壊され、新たなより高度な市場生態は実現しなかった。80年代末から90年代にかけて中関村の成功を支えていた、活力に満ちたベンチャーと無数の無名の小企業の群落は失われ、新陳代謝は止まっている。

:第三章:中関村草の根パワーの殲滅|朝陽区CBDとの開発競争に際して、中関村がとった500強企業を誘致する戦略は誤りであった。肝心の大企業は中関村に見向きもしなかった。一方、不動産開発ブームへの便乗は、20年の蓄積を持つハイテク・リサーチ・パークを永遠に、徹底的に破壊してしまった。中関村の不動産開発は、中関村のこれまでの発展とブランドの現金化にほかならない。中関村の不動産価格は高騰し、もはや中小企業には手が出なくなっている。

:第四章:富と影響力の頂上対決|中国史上最大の合法的資財産形成ブームの中にあって、政府機関は中関村に、将来を見据えたベンチャー育成よりも、短期的な経済成長を追求した。大企業を誘致すれば、中関村の経済統計は成長するが、しかしこれはベンチャー創業基地のシリコンバレーとは似てもにつかぬあり方である。また、政府は北京各地のリサーチ・パークに中関村の名を冠しており、中関村はブランドさえも空洞化しつつある。&br;&br;&bigsmile;
結局、目先の金を優先する地方政府の政策ミスが、目先の不動産収入をもたらした反面、中関村の活力を奪い取ってしまったってことですね。確かに、二三年前、既に、中関村は不動産が高すぎていけない、と、某企業の人が嘆いていたっけ。記事によると、王府井の東方新天地より高いんだそうな。まあ、現在の不動産バブルが弾けたとき、逆に中関村が復活するかも知れませんねえ。

****ニュース・記事 [#yf3886e8]

:誰がショートメッセージ互換にくびきをはめたのか|IT産業部は、今年三月までにショートメッセージ互換を実現するように指示していた。しかし、今になっても携帯キャリア間の互換は実現されていない。背景には、小霊通は固定電話扱いで携帯への通信には課金されないことが通話価格不公平を生んでおり、小霊通の追い上げを受ける携帯キャリアが対等課金を主張していることがある。問題解決には、まだ相当な時間がかかりそうだ。&br;&bigsmile;小霊通、聯通のユーザー数を抜くのは時間の問題なようですね。これって、昔からの中国電信系通信キャリアの独占体制が強化される、ってことなんじゃないかな。聯通はこうなるとCDMA1xに未来を託すしかないのかも。
:誰がショートメッセージ互換にくびきをはめたのか|IT産業部は、今年三月までにショートメッセージ互換を実現するように指示していた。しかし、今になっても携帯キャリア間の互換は実現されていない。背景には、小霊通は固定電話扱いのため携帯への通信でネットワーク間接続料を課金されないことが通話価格不公平を生んでおり、小霊通の追い上げを受ける携帯キャリアが対等課金を主張していることがある。問題解決には、まだ相当な時間がかかりそうだ。&br;&bigsmile;小霊通、聯通のユーザー数を抜くのは時間の問題なようですね。これって、昔からの中国電信系通信キャリアの独占体制が強化される、ってことなんじゃないかな。聯通はこうなるとCDMA1xに未来を託すしかないのかも。

:ハード・カード分離:小霊通の新天地を切り開く|電話機に電話番号のPIMカードを挿して使用する小霊通が登場。GSM携帯と同様に、番号や電話機の交換が容易になり、また購入地域でしか使えないという欠点が、外地でのPIMカード購入で補えるようになる。また、インターネット機能など、電話機の機能強化による消費刺激も可能になる。小霊通の第二の春が訪れようとしている。&br;&bigsmile;日本では廃れつつあるPHS、これは中国で大ブレイクということになるかも。実際、3G携帯の高機能など要らない、という人も多そうですからね。

:QQペンギンの運は尽きる?|中国の各プロバイダがインスタントメッセンジャー市場への進出を開始した。中国網通の天天即時通、中国電信のUIMは、従来のIMとの上位互換を持っており、中国最大シェアのIM、騰訊QQの牙城を脅かすことになるかもしれない。&br;&bigsmile;QQ、中国では本当によく使われていますねえ。もっとも、ソフトのバグ問題や、クラックの踏み台になるのでは、といった問題がここのところ頻発しているのも確かです。しかし、ここでも、旧電信系企業が攻勢をかけているってことになるなあ。うーむ。