中国伝統劇解説/京劇『蘇武牧羊』 の変更点

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漢の武帝は蘇武を匈奴への使者に派遣した。匈奴の単于は蘇武に投降を迫るが、蘇武は従わず、北海に放逐されて羊の放牧をさせられた。匈奴の大尉・胡克丹の娘・胡阿雲は、単于の側室となるのを拒んだため、怒った単于によって、蘇武に娶される。単于は降将・李陵を派遣して蘇武を説得させるが、蘇武は忠節をもってこれを退け、李陵は恥じて自殺する。艱難の夫婦の愛情は深かった。十九年後、漢朝は蘇武の帰国を求め、単于はそれを許す。しかし、阿雲は出国を許されず、自刎して果てる。