2004-09-21

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互聯網週刊 04/09/20 斜め読み

今週号は、読み応えのある記事が多いですねえ。

特集:カラーテレビ業界を“平ら”げる

中国国内の大手家電販売各社が、フラットディスプレイテレビの販売に本腰を入れ始めている。オリンピック期間に、プラズマテレビ・液晶テレビの売り上げはそれぞれ2.5倍・3倍に達した。技術を握る海外メーカーの攻勢も強まっている。中国国内のテレビメーカーが、一時代を築いたCRTから順調に新世代技術への対応を進められるかは、予断を許さない。

ニュース・記事
張衛星、国資委を告訴
頤和財経主席研究員で“中国株式市場の主席民間思想家”の異名を持つ張衛星氏が、広伝媒流通株主として国資委を告訴。同委員会は7月に、大株主による横領・未払が企業活動に支障をきたしている問題の解決を図り株式の債権転換措置を打ち出した。広伝媒流通社の同制度を実施に対して、実施の必要性が少なく、株主の利益を損ねたというもの。
[bigsmile]企業の利益は保護されるが、庶民の利益は保護されにくい、というのは何処も同じですが、市場経済にあわせたシステム構築が途上の中国では、それがいっそう極端なんですよねえ。ま、これも、中国株に手を出すのが如何に危険であるかを示す一つの事例ですな。
3G携帯番号、割り当て完了
来年度にも導入が予定される中国の3G携帯、どの電話番号領域を割り当てるか決定した模様。
膠着状態の中、HDV突然の攻勢
EDV?HDV?HVD?、中国の次世代高精度DVD規格戦争が三つ巴の泥沼に陥る中、HDV陣営がコーデックのアルゴリズムHD12をネット公開、海外企業の検証を受け入れると発表。HDVを国際デファクトスタンダード化する戦略の第一歩か。中国の次世代DVD規格に関しては、EDV陣営が長らくリードしていたが、その“先ず規格化を取り、次に市場を奪う”という戦略につけ込んだHDV・HVD両陣営は、自社製テレビとのバンドルなどの大規模市場攻勢をかけ、驚くべき成果を挙げている。
[bigsmile]でもさ、HDVやHVDを買っても、ソフトはVCDかDVDしか無いからねえ……。ソフトベンダを押さえていない以上、DVD互換を外せない、ということはDVDと国産次世代DVD規格の特許料二重払いで逆に中国メーカーには不利になる、という予測もあります。
聯想、オリンピック一番鎗
聯想が中国のオリンピックTOPプロジェクトの、中国企業初のオフィシャルパートナーになったが、主力のPC本体ではなく、プリンタ分野が選ばれた。中国を代表するプリンタメーカーとして、国内外の知名度を高めるねらいがあるものと思われる。
[bigsmile]聯想のプリンタは使ったことがないから、どんなモノかはわからないなあ。でも、199元のインクジェット、499元の複合機、4888元のカラーレーザーという価格的魅力は大きいかも。
ネット広告の再構築
中国の大手ポータル各社が、ポップアップの排除など、ネット広告のあり方の見直しを相次いで表明している。ネット広告は、携帯ショートメッセージサービスに次ぐポータルサイトの主要収入源で、 新浪では営業収入の32%を、捜狐?では総収入の49%を占める。しかし、中国ポータルのインターフェイスはポップアップや公告地雷が大量に敷設されていて使いにくく、ユーザーにも不評であることから、各社とも、新たな公告方式への転換を迫られているようだ。
[bigsmile]中国のネットワーカーも、やっぱりあのインターフェイスは嫌いだったのね。中華的ゴテゴテではなく、商売主義的ゴテゴテだったということか。
日韓携帯急成長の秘密
サムソン・LG・ソニーエリクソンなどの携帯のシェアが急拡大中。その商品戦略に中国メーカーは学ぶことができるか。
[bigsmile]「携帯チップの特許などの核心技術を押さえているわけではなく、核心技術の応用という面で成功を収めている」という指摘が、中国の拿来主義や独自規格狂想曲へのよい批判になっていてグッド。
民生銀行:携帯を財布に
8/31に、中国民生銀行と中国移動?が共同で、新たに“携帯財布”業務をリリースするとともに、携帯による宝くじ・保険・雑誌閲覧・などの支払い・財務・消費サービスの提供を開始。“携帯財布”はショートメッセージによる支払いシステム。当面は、プリペイドのポイント・宝くじ・新聞雑誌などの無体物販売に限定。
[bigsmile]日本のsuikaを軸とした、非接触ICによる電子マネーとはかなり様相が異なっていますなあ。
世界をひっくり返す“自由主義の教皇”ライナス
李纳斯・托瓦兹(Linus Torvalds)
[bigsmile]ライナス・トーバルズの中国語表記の覚え書きとして。