2004-12-01

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互聯網週刊 04/11/22 斜め読み
カバーストーリー:デジタルテレビ、待ったなし

まもなく、地上波デジタル放送の国家規格が発表される。しかし、産業化には五年が必要とされ、2008年の北京オリンピックとともにデジタル放送が開始されるまで四年しかない。デジタル放送のうち、有線と衛星については、ヨーロッパ規格の採用が決まったが、地上波デジタルでは、アメリカ系の上海交通大学案、ヨーロッパ系の清華大学案の対立が、規格制定が遅れる原因となっている。その間隙をついて、ヨーロッパ規格は中国の十以上の都市の囲い込みに成功している。
[bigsmile] デジタルハイビジョン特需をねらって、電器・通信などさまざまな企業がうごめいている、と。しかし、消費者の反応はどうなんですかねえ?日本では、地上波デジタル放送はかなり非難を浴びましたけど。

ニュース・記事
テレビ番組製作、11月に対外開放
2004年11月17日、国家ラジオ映画テレビ総局は『中外合弁・提携ラジオテレビ番組製作経営企業管理暫定規定』を公布し、11月28日から外資の国内の番組製作会社合弁企業設立が認められる。しかし、製作が許されるのは、ドキュメンタリー・コラム・ショー・アニメなどの分野のみに限られ、ニュース番組製作が許されないなど制限も多い。
[bigsmile] 次号でも報道されているように、ソニーが早速参入しましたが、この規制ではねえ……。将来への布石なのかな。
マイクロソフト、MSN中国語ポータルを打ち出す
マイクロソフトがまもなくMSN中国語ポータルを公開するという情報が流れ、中国ネット業界に激震が走った。報道によると、BBS・オークション・着メロ・交友・自動車・ゲームの六大チャンネルを統一したものになるという。
[bigsmile] MSが本気を出したのだとすると、中国ポータル業界編は必至でしょうな。ナスダックの株価が低迷しているところもあるみたいだし。
ソフト販売:売り場からネットカフェへ
中国ソフトウエア流通最大手の聯邦、中関村NOVAに海澱区政府の資金援助を受けて、正規版ソフトの大規模売り場をオープンさせたのに続き、全国各大都市に同様の売り場を開設する計画であるという。しかし、金山公司が最新のネットゲーム『封神榜』を、全国規模のネットワークを構築して直接ネットカフェに売り込み・サポートするなど、ソフトウエアの流通には微妙な変化が現れている。政府の優遇政策がないソフト流通業は、海賊版の前に青色吐息であり、これがまたソフトウエア産業サイクルの機能不全を招いている。
[bigsmile] 海賊版ソフトユーザーを、手数料だけで正規ユーザーに認定するサービスを打ち出す会社まで出てきているんだとか。まあ、ソフトハウスは政府の優遇で保っている、ってことは、中国国産ソフトの海賊版は、結局税金を食い物にしているんだ、ってことになりますね。