長安大戯院夜戯 †
- 北京京劇院一団
穆桂英掛帥 †
- 王蓉蓉
- 穆桂英
- 杜鎮傑
- 寇准
- 張大環
- 佘太君
- 包飛
- 楊宗保
北京京劇院一団建団公演と書いてあるけど、まえからこのメンバーでやってるはずで、はて、どういう意味かいな?
王蓉蓉は、あいかわらず聞かせてくれます。彼女を聞くと、張韻というのがどういうことかよく分かります。梅派が上流の岩だとしたら、下流の丸い漬け物石が張派ってことですな。近頃の青衣はすっかり程・張時代みたいですが、これも、京劇に対する時代の要請が変化した、当然の帰結であると言えるのではなかろうかと。ただ彼女、做は馬虎ですねえ。水袖やらが今ひとつきれいに決まらない。
あと、彼女の琴師の趙旭がよかった。拉琴が本当にパワフルで、音が非常に太くてよろし。
杜鎮傑、味は出せてるんだけど、絶対的な喉の太さが足りないなあ。枯れた感じなのはいいんだけど、力尽きてくると干上がった感じになってしまうのはちょっとね。
張大環はまあまあよかったです。気合いを入れると、そこそこ激しい感じの老旦の歌い上げができる。ただ、気合いを入れていないときとの落差が多すぎるねえ。もうちょっと平均音圧を上げて欲しいぞ。
包飛、喉は張威よりは上、江其虎よりはまだまだ下って感じかな。そこそこ厚い声質だけど、声の艶までは感じられず。