長安大戯院夜戯 †
- 北京京劇院一団
盗王墳 †
- 葉江翔
- 時遷
これは初見ですが、微妙な劇ですねえ。開口跳の劇として、特に優れた見せ場があるわけでもない。やりとりも、身障者からかい系だから、 必ずしも見ていて快適なモノでもない。葉江翔も平均レベルで、特にココが凄い、というワザは見られませんでした。
金玉奴 棒打一折 †
- 朱虹
- 金玉奴
- 包飛
- 莫稽
朱江は、卒業したばっかりの若手かな?これをやるってことは、孫毓敏系の荀派なのでしょう。
さて、彼女、左右のスピーカーをOFFにして、中央舞台下の一つだけで歌っていたのは偉い。しかし、それで響かせるだけの声量は勿論 無いわけで、痛し痒しですな。声の質も、艶が足りなかった。あと、胡琴がイマイチ。全体的に、今後の修行に期待。
定軍山 †
- 杜鎮傑
- 黄忠
黄忠戯はいーですね。対偶の美をきわめた台本だと思いますよ。新年しょっぱなの主役にコレ、ってのは非常に正統でよろしい。コレは、好きな劇の 割に、見る機会が無いんだよなあ。前は、16年前、孫岳の父・孫鈞卿がやるのを見て以来かな。あのときは、郭元祥の夏侯尚なんていう、非常に得難い 舞台だったっけ。
杜鎮傑、楊派的な枯れた歌声は、そこそこ、なんだけど、做打をもうちょっと頑張らないと、靠把老生戯は締まらないんだよねえ。 あと、最後の斬淵、斬でなくて撇だったけど、コレもねえ。
しかし、北京一団も、集客力のある看板は、結局、王蓉蓉だけなんですねえ。