はじめに †
Windows XPの多言語処理は、基本的に『電脳中国学Ⅱ』で解説したWindows 2000と共通ですが、機能の洗練や改善があり、 多少設定方法が変わっています。そういった変更点について、ごく簡単に解説します。
地域と言語のオプション †
WIndows XPではコントロールパネルの「地域と言語のオプション」以下で多言語を設定します。Windows 2000では 「地域のオプション」でしたが、名称が変更されています。
「地域と言語のオプション」の各設定項目もスッキリと整理されています。
Windows2000でそれぞれ独立していた「数値」「通貨」「時刻」「日付」タブが、XPでは「地域オプション」以下に集約され、 Windows2000の「全般」タブ下の「システムの言語設定」が、XPでは「詳細設定」タブに独立していますし、「入力ロケール」タブもXPでは 「言語」タブに変わっています。
使用言語の追加 †
「詳細設定」タブ以下で、Windows XPで使用する言語の種類を設定します。
使用する可能性のある文字コード、全てにチェックを入れておきます。すると、設定した言語のWebページをブラウズしたり、その言語のドキュメントを閲覧したりできるようになります。ドキュメントの作成には、次で解説するIME・キーボードの追加が必要です。なお、中国語(簡・繁)・韓国語などは、XPではデフォルトでセットアップされています。
また「Unicode対応でないプログラムの言語」を切り替えてリブートすると、Unicode未対応のローカル言語専用ソフトが使えるようになります。
IMEとキーボードの追加 †
Windows XPでは、日本語・中国語などのIMEや、英語・フランス語・ドイツ語などのキーボードレイアウトは、「言語」タブ以下で設定します。 「言語」タブで「テキストサービスと入力言語」の「詳細」をクリックします。
すると、「テキストサービスと入力言語」ダイアログが開きます。
ここで、「追加」をクリックして、追加したい言語とIMEを選択します。